複利とは、得られた利息や収益を元本に加え、その合計に対して次の利息や収益が生じる仕組みです。計算では滑らかな曲線を描けますが、実際の投資収益は毎年一定ではありません。
単利との違い
単利は最初の元本だけを基準に利息を計算し、複利は積み上がった利息も計算の土台に含めます。収益を受け取って使えば、その部分は再投資されません。商品によって再投資の扱いや利息の計算方法が異なるため、『複利』という言葉だけで条件を判断しないようにします。
十万円の仮定で計算する
元本十万円、年二%、年一回複利、追加資金なしと仮定すると、十年後は100,000×1.02の10乗で約121,899円です。単利なら120,000円となります。いずれも税金・費用・インフレを除いた算数の例であり、年二%の収益を約束する商品や将来予測を示すものではありません。
損失も次の計算に影響する
十万円が二十%下がると八万円です。そこから元の十万円に戻るには二十五%の上昇が必要です。同じ率の上昇と下落が打ち消し合うとは限りません。平均収益率だけを見ると、実際に資金が増減する過程を見落とすことがあります。
名目額の先を見る
残高が増えても、物価上昇によって購買力が同じだけ増えるとは限りません。手数料や税金が再投資できる金額を減らすこともあります。複利の計算は条件を比較する道具として使い、費用を差し引いた額や、実際に買える物の量も意識しましょう。
積立を加えた計算とは区別する
元本だけを置いておく例と、毎月新たな資金を加える例では、増加した残高の意味が違います。後者では、自分が追加したお金と運用による増減を分けなければ、収益を過大に受け止めてしまいます。比較するときは、いつ、いくら入れたかをそろえます。本ページの計算ツールには積立や途中引出しの機能はありません。一度だけ置いた元本を一定率で計算する、限定したモデルであることを踏まえて使ってください。
費用が毎年差し引かれるなら
収益が再投資される一方で、費用も毎年運用資産から差し引かれる場合があります。差し引かれた部分は、その後の収益を生む土台に残りません。仮に同じ運用収益でも、費用が違えば手元に残る結果は変わります。ただし年率の費用を単純に引く方法は近似であり、実際の計算は日々の残高や徴収方法で異なります。税金のタイミングや分配の扱いも影響するため、滑らかな複利曲線だけで実際の商品の成果を判断しないようにしましょう。
仮の条件で、複利を計算する。
追加投資なし・年1回複利。費用・税・インフレを除き、一定の収益率を仮定した数学モデルです。投資成果の予測ではありません。
実際の投資は毎年一定の率では動きません。マイナスの年率も入力できます。入力内容は送信しません。
このページのまとめ
複利は利益の約束ではなく、再投資の仕組みです。前提条件を明示して使うと、数字を落ち着いて読み解けます。
参考資料と確認方法
計算方法:元本 × (1 + 年率)^年数。制度説明の参考:金融庁 ↗
参照確認日:2026年10月22日。出典は関連する仕組みを確認するための資料です。本記事の例は独自の仮定で、公式機関の推奨ではありません。個別商品の条件や制度は最新の原資料で確認してください。